この映像に「疾風に勁草を知る」を見た

2020/03/15

コミュニケーション 新型肺炎 人間関係

この映像に「疾風に勁草を知る」を見た


どこかの国の「野〇〇テロ」がもたらした、新型コロナウイルスの感染被害が未だ収束しません。そのせいで、世界中の経済が停滞しているばかりか、多くの人が命を落とし、あるいは、人の心の醜さばかりがクローズアップされるようになってしまいました。
疾風に勁草を知る
疾風に勁草を知る

人の本来あるべき姿とは

そんなさなか、とても人間らしい優しさを感じる映像に、ワタシは出会いました。
多くのウイルス感染者が発生したイタリアで、家ごもりを余儀なくされている一般市民たちが、住宅のバルコニー越しに励まし合う姿が映し出されています。

おそらくイタリアでも、世界各地で起きたのと同じ生活用品の買い占め騒動が起きていたことでしょう。もはや誰も信じられない状態になっても不思議ではないというのに、国旗を掲げて歌を歌ったり、互いを気遣う言葉を掛け合ったり。

これが、人の本来あるべき姿であってほしいと、ワタシは思いました。

人の本質は、苦しい時にこそ現れることをご存知ですか?平時にはありとあらゆるウソの仮面を被って他者を欺くことが可能です。でも、とても強い風が吹き荒れたとき、その人の本当の素顔が露わになるのです。

それを、「疾風に勁草を知る(しっぷうに けいそうを しる)」と言うそうですよ、奥さん。

ワタシ、イタリアが好きです

実はワタシ、数十年前にイタリア語を少しだけかじったことがあります。言葉の発音が日本語に似ているようです。

イタリアに興味を持ったのは、NHKのドキュメンタリー映像を観たことがきっかけでした。番組で取り上げられていたイタリア人は、皆陽気で人懐っこさを感じさせる人々でした。

ワタシが好きになったのは、イタリアのサッカーでもファッションでもなく、彼らの持つ、人としての温かみでした。

イタリアでは今回のウイルス感染のせいで、現在までに1200人以上もの方の命が奪われてしまったそうです。ウイルスに関する正確な情報や対処法が、国民に正しく伝えられていなかったことが大きな原因と伝えられています。

得体の知れないウイルスのせいで、隣人さえも嫌悪の対象となっても不思議ではないでしょうに、彼らの多くは逆に優しさを分け合っているように見えます。

もちろんすべてのイタリア人が、同じではないでしょう。でも果たして日本人に、彼らと同じことが出来たでしょうか?

日本人は他人を信じない

日本のニュースを見る限り、多くの日本人が「自分さえよければ」という行動に走りました。マスクやトイレットペーパーを買い占めて転売した輩だけでなく、ウイルスに感染した人々を「バイ菌」扱いする者たちも、その本性を現しましたね。

日本人は「自己責任」という言葉が大好きです。結局、日本人は他人を誰も信じていないから、そういう反応を返すのでしょう。では自分が感染しようものなら、さて一体何のせいにするつもりでしょうか?

本音を言うと、ワタシは現代の日本人が嫌いです。理由は以前の記事にはっきり書きました。

格差社会の途中経過
https://watashinokotae.blogspot.com/2020/03/blog-post_3.html

こうまで日本人批判ばかり書いていたら、反感を買うだけになりそうですね。でも、ウイルスに怯えて「自分さえよければ」と買い占めに走った方々や、非常識な人間が増殖した背景に無関心な人々から、ワタシはむしろ嫌われたいくらいです。

すべてが命の遺産となる

どうか忘れないでください。皆さんの行動の一部始終は、「命の遺産」として残り続け、受け継がれます。皆さんの背中を現在の子供らが見て、必ずマネをするのです。人を見れば犯罪者ではないかと疑い、互いにののしり合う社会に、人が住めるでしょうか?

それさえも「知ったことか、勝手にしろ」と思うなら、この国の未来は「野〇〇テロ国家」と肩を並べることになるでしょう。

ではまた。

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