新型肺炎がもたらすものは

中国・武漢市が発生源と言われる新型肺炎ウイルス。この記事を書いている現在までに、世界で１３０人を超える方々がお亡くなりになられたそうで。

２００３年に、こちらも中国から始まったSARS（重症急性呼吸器症候群というそうです）が猛威を振るいましたね。

専門家の説明では、今回の新型コロナウイルスは大勢の人に一気に感染するタイプのもの（空気感染）ではなく、くしゃみや会話中に飛散する唾液によって感染するタイプ（飛沫感染）ということです。

ですから、毎年のように発生するインフルエンザ同様に、外出先から帰宅したら石鹸でよく手を洗い、うがいをし、鼻や口を覆うようにマスクを装着する以外に予防方法は無いようです。

中国の旧正月には、民族が大移動をする風習があるのだとか。２００３年のSARSが発生したころよりも、中国人の生活は豊かとなり、お金があるから移動範囲も広がりました。

日本も３０年ほど前にバブル景気に沸き、一億総海外旅行するのがブームでした。

ワタシがちょうど社会人になったころに、バブル景気が終わったので、残念ながら直接その好景気の恩恵を受けることはありませんでしたけどね。

お金がある、だから盛大に海外旅行を楽しもう、その気持ちは分かりますが、他国に感染症ウイルスをまき散らしかねないから自粛しようと思い止まってもらいたかったものです。

なぜなら中国は既に一度、２００３年のSARSウイルスの発生によって世界中を恐怖と混乱に陥れている前例があるわけですから。

正直なところ、ワタシは中国の方々のことを好きになれない。人種差別主義者と思われてもやむを得ないでしょうけど、人種で差別をしているつもりは全くないのです。

ワタシは海外のニュースも関心を持って見ていますが、黒人差別、イスラム教差別、ユダヤ教差別、部族間差別のニュースを見て、差別をする人々の心理を理解できません。

「彼らは～だからだ」と自らを正当化する主張を聞かされても、なぜそれが差別をしても良い理由になるのか、ワタシには共感できる主張ではないです。

そういうワタシもはっきりと「中国人を好きになれない」と言っているわけですが、ワタシが嫌うのは、中国文化の価値観が独善的だから。

ドラえもんの登場人物「ジャイアン」のセリフで有名な、

「お前のモノは俺のモノ、俺のモノも俺のモノ」

というのがありますが、中国人の価値観とピッタリ重なります。

代表的な出来事に北京オリンピックを控えていたころ、会場を建設するための金属が不足していたらしく、日本各地で金属の盗難事件が相次いだことがありました。

ある場所ではマンホールのフタが盗まれ、ある場所ではガードレールの鉄板や側溝のフタが盗まれ、あるところはエアコンの室外機が、あるところは電柱につながれた電線が盗まれそうになり、感電して落下した中国人の男が大やけどして地面に倒れておりましたとか。

こんなのは氷山の一角でしょうね。中国人を好きになれないと書きましたけど、正しくはこうです。

富や名声を得るためなら手段をいとわない強欲な人々または、そうした行為がワタシは大嫌いです。

住みもせず利殖目的でハワイ島の土地やゴルフ場を買い漁り、ニューヨークにあるロックフェラーセンターを１２００億円で買収して得意顔だった、バブル時代の日本人以上に。

ただ、今回の新型コロナウイルスを巡って、とても気になるニュースを目にしました。

神奈川県箱根市の、とある駄菓子屋の店主が、はっきりと「中国人の入店お断り」という張り紙をしていたり、静岡県でも、とあるラーメン店の従業員が「中国人とか東南アジア系は一切お断りしてます」として中国人の客を追い出したとか。

今回の新型コロナウイルスに関する情報が、彼らのそうした感情的反応に影響しているのは間違いないでしょうし、中国人観光客以外のお客さんたちに感染したりしたら、食中毒発生のばあい同様に、お店を畳まなければならなくなる可能性もあります。

ワタシにはそうした対応が正しくも思えますし、過剰にも思えるのです。

お客様は神様などではなく、お店にはお客を選ぶ権利もあり、両者の立場はあくまでも対等であると、いっそ法律で定めたらどうでしょう。

そのうえで、従業員の方にはもう少しだけ柔らかい口調で入店をお断りいたしますと言ってほしかったですね。

一度目二度目まではやんわりとお断りして、それでもお客が上から目線で客は神様だぞと高圧的な態度を見せたなら、その時に初めて「この時期は中国人客はお断りだと言ってるだろ！」と豹変しても良いような。

初めから、中国人客を追い出したことの弊害が、もう一つあります。ワタシたち日本人の目に、中国人と台湾人、香港人の違いを見分けられるでしょうか？

特に台湾という「国」は、かつて東日本大震災や、日本で大きな災害が発生するたびに、日本へ多額の寄付をしてくれている大恩ある「国」ですよね。

多くの日本人にとって台湾への好感度は高いはずですが、台湾人の話す現地語と中国語を聞き分けられる日本人は少ないのでは？

そうなると、中国語のような言葉を話す人、中国人のような見た目の人、ラーメンの注文の仕方すら知らないアジア人、大人のくせに駄菓子を買ってはしゃぐアジア人はすべて中国人とみなすことになってしまいます。

しかも現在の日本には中国人在住者も多く、つい最近訪日した方かどうかも分からないわけです。

新型肺炎の脅威はこれからが本番なのだと思われます。中国への渡航歴のない日本人に感染患者が見つかったそうですから。

ここまでのような、中国人観光客と接触しなければ感染しないといえる段階は過ぎ去り、誰もがコホンと咳ばらいをしただけで一斉に冷ややかな視線を浴びせられるようになるのでしょうか？

ただでさえ潔癖すぎるこの国が、最新型の潔癖社会となって、益々息苦しい世の中にならなければ良いですね。



note: 私はこの記事でVecteezyの画像素材を使わせてもらいました。
https://www.vecteezy.com/